仕事で携わる
栄養療法に医療スタッフとして携わるために知っておくべき情報を紹介します。患者に対する栄養管理業務を行う医療チームのことを栄養サポートチーム(NST)と呼びます。NSTは様々な職種から成り立っており、医師や看護師に限らず多くのスタッフが関わっています。NSTの一員として活躍していきたいのであれば、専門資格であるNST専門療法士の取得を目指しましょう。栄養療法に関する専門的な知識を学べるだけではなく、採用面でも有利に働きます。
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栄養サポートチーム(NST)
栄養サポートチーム、通称「NST」とは患者への適切な栄養管理を実施する医療チームのことです。日本においては1990年代後半から導入され、今では全国各地の施設でNSTの導入実績があります。NSTには様々な職種が携わっており、各セクションが連携しながら治療を行っています。例えば、看護師においては通常の看護ケアよりも踏み込んだアセスメントが求められます。今後は超高齢化社会の影響もありNSTの需要がますます高まっていくでしょう。
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NST専門療法士(資格)
栄養療法に携わるにあたって、持っていると有利な資格であるNST専門療法士について紹介します。日本静脈経腸栄養学会が認定する資格制度であり、栄養療法における高い専門性を証明する資格です。栄養補給方法の企画立案や食事形態・テクスチャーについての提案などを行い、患者の状態回復を目指します。NST専門療法士を取得することで、給与や採用面において優遇される可能性があります。NST稼働認定施設に転職するのであれば、ぜひ取得しておきたいところです。
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NSTに参加する職種と役割
NSTに参加する職種とそれぞれの役割を詳しく紹介します。現場のトップである「医師」は、栄養補給の方法や治療方針を決定します。患者と最も近いポジションにいる「看護師」は、栄養療法における様々なサポートを行います。「管理栄養士」は具体的な食事内容に対して提言を行います。「言語聴覚士」は嚥下訓練や食事形態の提言を行います。「作業療法士」は、患者がスムーズに食事ができるように訓練や指導を行います。その他にも、様々な職種が関わっています。
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