栄養療法に携わるなら取得しておきたい資格

近年注目されている治療法

NST専門療法士(資格)

NST専門療法士は日本静脈経腸栄養学会が認定する資格制度です。患者に対して適切な栄養療法を提供できる人材の育成を目的に設立されました。

NST専門療法士(資格)

チーム医療において力を発揮する

近年は、従来の医療よりもさらに高い安全性や質が求められるようになってきました。現場における医療従事者の業務はより複雑化し、負荷が大きくなっています。そこで求められるのが、各セクションが連携・協力し、柔軟に業務の分担を行いながら患者の治療を行う効率的なチーム医療の実施です。栄養サポートチーム(NST)はチーム医療のメリットを最大限に活かしながら、多くの職種が連携して患者の栄養管理・処置を行います。結果として患者の回復や合併症予防などに効果を発揮し、早期退院が可能となります。
これまで、入院患者の栄養管理を主に行っていたのは管理栄養士です。しかし、近年は患者の嗜好に応じた対応やQOL向上の観点が強まってきたこともあり、各分野の専門知識を用いた治療が求められるようになりました。そこで力を発揮するのがNST専門療法士です。

求められる役割

NST専門療法士にはいくつかの役割があります。まずは、栄養補給方法の計画立案です。患者の性別や年齢、体格、病状などあらゆる情報を基に必要とされる栄養素を計算し、現状の摂取量や不足している栄養素を評価した上で詳細な内容を決定します。そして、患者が食事をしやすいように食事形態やテクスチャーについて提案を行います。具体的には、食品の調理法や患者の好みに応じた献立の作成、サプリメントの選択、水分管理の評価などを行います。また、会議に参加して各セクションのスタッフと情報共有を行います。回診にも同行し、患者の状態を把握しつつ、食事に問題がないかを確認します。
このように、画一的な栄養管理ではなく、患者ごとに異なる状況に応じて専門性の高い業務を行うのがNST専門療法士に求められる役割です。

認定機関について

現在、10,000名近くのコメディカルスタッフがNST専門療法士の資格を取得しています。毎年1,000名以上の受験者がいます。資格認定を行う日本静脈経腸栄養学会の会員数は18,000名を超えており、世界最大規模の栄養関連学会です。

優遇されることも

NST専門療法士を取得しているコメディカルスタッフの多くは入院施設のある病院で活躍しています。NST稼働認定施設に登録されている病院であれば、資格を持っていることで給与や採用面で優遇されます。NST有資格者優遇とする求人や、NST研修修了を応募要項として挙げている求人もあります。そのため栄養療法に携わるのであればNST専門療法士の取得を目指すことをおすすめします。

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